標高4807mを誇る「白い山」、モンテ・ビアンコ（仏：モンブラン）は、ヨーロッパの最高峰で、昔から「魅力」と「恐怖」という２つの対照的な気持ちを呼び起こす山として知られています。そのふもとに広がっているのが、ヴァッレ・ダオスタ州最西端に位置する「モンテ・ビアンコ」エリアです。4000m級の山々と湖、渓谷と滝、森と氷河。どこにいても目線を上げれば、モンテ・ビアンコの壮大な山容が堂々とそびえており、いつでも素晴らしい景色を堪能することができます。
この「モンテ・ビアンコ」エリアの主役は、冬。クールマイユールとラ・トゥイールには、数百kmのスキーコースが用意されており、まさにスキーヤーにとってのパラダイスです。スノーボードをはじめ、オフピステスキーやヘリスキーまで、様々なウィンタースポーツを楽しむことができます。そして、スノーシューズ・ハイキングと犬ぞりツアーが、美しい沈黙の雪の世界へとあなたを誘います。一息つきたくなったら、プレ＝サン＝ディディエへ。温泉につかりながら、心身ともに癒されてみるのはいかがでしょうか。
もちろん、冬だけではなく夏も、自然に囲まれながらたくさんのアクティビティーを楽しむことができます。トレッキング、ハイキング、マウンテンバイク、カヌー、乗馬、さらに、9ホールのゴルフ場まであります。そして、このエリアに訪れる際に、ぜひ体験していただきたいのが、「モンテ・ビアンコ横断」です。5つのロープウェーとテレキャビンを利用し、フランス側のシャモニーまで行くことができます。3400mの展望台から眺められる景色は、感動するほどの美しさです。
地元の料理を楽しむならば、バターやフォンティーナチーズを加えた「ポレンタ」は欠かせません。また、ジャガイモとラードで作られたソーセージ「ボデン」と、バターと砂糖たっぷりのこのエリアの名物「クレシェン」もぜひ味わってみてください。これら地元の料理には、標高800～1200mにあるモルジェとラ・サルの畑のぶどうで作られた「ヨーロッパの最も高いワイン」がよく合います。